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療養しながら試行錯誤して、やりたいことを叶えるための日記。

【気分変調症】症状が軽いと言われるけどそうじゃない話~それは色眼鏡のせいだ~

どうも、へら子です。

気分変調症と診断されている私です。

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現在は、自分の病気の概要くらい学んでおきたいなと思って、現在これを読みながら勉強しております。 

対人関係療法でなおす 気分変調性障害

対人関係療法でなおす 気分変調性障害

 

そこで学んだことを少しずつ、何回かにまとめて発信しながら、少しでも同じ病気で苦しんでいる人の何か役に立てたらと思います。

あとは自分の治療のためにも。

 

以前に過去記事でも書きましたが、内容が薄いと思ったので、濃くわかりやすく書けるように頑張ります!w 

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今回は、「大うつ病に比べて症状が軽い」と言われることについてです。

上記の本を参考にしながら、へら子の経験談なども交えていきますね。

 

 

気分変調症という苦しみの構造

自分の中の様々な苦しみや葛藤、それが病気の症状だと、自分も周りからも認識されることが少なくありません。

よって、そうなることで何倍にも重いものとなり、結果として人生を損なう。

 

下記の3つの事柄によって、発見までに時間がかかったり悪化したりしてしまいます。

これらを周囲や本人も「病気の影響」だと見ることができていたら、また世界が変わっていたかもしれません。

 

①気分変調症は病気として認識されることが少ない

「自分はダメな人間だ」と思い込んでいるケースが多く、本人は周りにそれを知らせようとはしません。

そのため、その悩みや苦しみを抱え続けていることを身近な家族ですら知らないケースもあります。

 

②「もののとらえ方の問題としてしまう(されてしまう)

上記①で、仮に本人が「現実をネガティブにとらえているな」と気づいたところで、「それが病気のせいだ」「病気の症状なのだ」と、「病気」の知識がなければ、「自らの性格のせいだ」と思ってしまいます。

 

③色眼鏡の強化に繋がってしまう

※色眼鏡については下記で説明します。

 

①や②に気づくことができた。

としても、色眼鏡は自らの意思で着脱可能なものである、と誤解してしまいがちです。

そうなってしまうと、自分で外せなかった場合、「自分でできないダメな人間」と、悪化につながってしまいます。

 

 

色眼鏡をかけている状態

上記③で出てきた、ここでいう「色眼鏡」とは、「自分は本当にダメな人間だ」というものです。

 

気分変調症の患者さんは、成長の過程や生活の中で、その色眼鏡を通して「現実(自分・他者・社会)」を見てきました。

でもそれは、実際の現実とはかなり異なるものだったんですよね。

 

その色眼鏡をかけた状態で見てきた「現実①」と、実際の「現実②」は大きく異なったものだった可能性が高い。

 

現実①を見ながら人生を生きてきた人にとっては

  • それ自体が苦しみの連続
  • 現実②に対処する能力を育む機会が奪われてきた

「これらが気分変調症における本質的な問題である」と、本書では述べてあります。

 

 

うつ病より気分変調症の方が軽いと言われる理由

例えば「食欲」に関して。

 

うつ病の人は、食欲不振により短期間で痩せる傾向が多くみられます。

一方、気分変調症の人は、とりあえず生き延びる程度には食べられる。

 

たしかに私も、症状が比較的改善してきた頃からは「食わなきゃ死ぬなこれ…」と思い始め、発症当初は食欲不振で思いっきり激痩せしましたが、その後は大きな体重変動は起きませんでした。

 

この「食欲」だけを単純比較すれば、大うつ病に比べて「軽い」という傾向にあるかもしれません。

 

 

しかし、実際の生活面を見てみると、「軽い」とは言い難いのです。

  • 対人関係がより困難
  • 健康状態が悪い
  • 社会・職業機能が悪い

といったように、気分変調症の「重さ」は症状そのものよりも、人間として生きていくための、基本的な機能にどれほどのダメージを与えるのか。

という点が見えてきます。

 

 

私自身、精神的に鬱になることもありますが、一時期はそれよりも身体的症状が特に目立ちました。(今もそれに近いかな)

 

気持ちは落ち着いている方なのに、身体的症状が酷く、普段の生活もままならない、出かけることすらできない状態もありました。

そのため、「これって甘えなのかな」と思ってしまったこともありました。

 

 

まとめ: ダメージの減少・世界観の変化を目指そう

 この色眼鏡をかけ続けており、それを通して世の中を見ていて苦しい人は

  • 病気の影響である
  • それが現実とは限らない(病気だからそう感じる)
  • 本当の色(むしろ努力家であり、周囲もそう思っていて見守ってくれている)を知る

等のことを自覚し、周りに教えてもらう(家族でも友人でもネットでも何でもいい)ことで、ダメージは少なくなるのではないでしょうか。

 

私自身「自分は病気なんだ」と自覚してから、少し気持ちが楽になった部分がありました。

全てを病気のせいにはできないし、「病気のせいだから」と完全に割り切ることはまだ全然できてませんが、少しずつ自分の中の色眼鏡を変えていけたらと思っています。

 

そうしたらきっと、見る世界が変わってくるのかなと。

 

少しでも生きやすくなれたらいいね。

へら子でした。

 

 

追記

というわけで、この水島広子さんの本をもとに、 今後も経験談を交えながら、少しずつ勉強しながらまとめさせていこうと思います。

なんせ何度も読み返し、まとめを繰り返しているので、時間が少しかかってしまいますが、ご了承くださいw

対人関係療法でなおす 気分変調性障害

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双極性障害や、社会不安、うつ病などの本も出てるので、興味ある方はぜひ。

文章がやわらかく、話口調なので読みやすいかと思います。

 

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