気分変調症(気分変調障害)で悩んでいるあなたへ、そして私へ。な話
こんばんは、へら子です。
梅雨うつ、つらめでですね。
以前に体調が優れず(うつ症状が出てしまった)、薬の副作用で寝坊してしまい、予定を2日ほどドタキャンしてしまい、罪悪感と落ち込みが酷かった、ガチメンヘラ女です。
久しぶりに「酒のみてー」とお酒に走りたくなっていました。完全に逃避ですね。
相手方からは「いやいや、人間なんでwしょうがないっすw」と言っていただけて、「ああ、手慣れてらっしゃる・・・」と感心致しました。ありがたい。
さて今日は、タイトル通り「気分変調症」について調べたこと、思うことを書いていきます。
このブログのメインは、精神疾患者本人が発信しないと、認知度が上がらないのではないかと思って、こうやって日々の気持ちや想い、経験談などをもとに書いております。
精神疾患者には、少しでも楽になれるような生き方を。
(いわゆる)健常者には、少しでも理解が広まってくれるように。
そんな気持ちを込めて書いています。
※記事の内容は、持論や経験談、ヘラ子調べになりますので、そこらへんはご了承くださいね。
少し長くなってしまうと思うので、目次で気になる項目を押せばそのページまで飛ぶことができます。ご活用ください。
こちらは後日書いた関連記事となっております。(随時更新)
- この記事をかくきっかけ(気分変調症だと診断されたよ)
- 「気分変調症」と言われて
- 気分変調症と診断されて感じたこと(ネーミングって大事)
- 気分変調症とは?
- うつ病と何が違うの?
- 「気分変調症」は他の疾患と併発しやすい
- どういう人がなりやすいの?
- まとめ
- 関連記事
- リンク集
この記事をかくきっかけ(気分変調症だと診断されたよ)
そうなるまでの軽いスペック①職場編
約3年半前、過重労働(15時間くらい働いた時もある)やストレスの蓄積により、うつ病を発症しました。
その頃は契約社員という形でしたが、雇用保険や社保等に入れてもらえておらず、休職するも収入がなく生活できなくなってしまうので、アルバイトに戻り、1~2ヶ月ほどで復職しました。
療養しながら、薬の副作用等で悩みながらの仕事は、身体的にしんどくて、度々症状があらわれていました。
外では身体的症状、家ではそれに加え精神的症状も。
そうなるまでの軽いスペック②家編
当時の同棲相手があまり理解のある人ではなかったし、モラハラが酷かったので、家ではヒステリーを起こしがち。
そして睡眠障害で毎晩眠れず、目を閉じれば幾千の星なんぞ見れるはずもなく、仕事や人間関係のことでイライラや自己嫌悪が止まらず、頭の中はぐっちゃぐちゃ。
目をつぶると、職場の人たちが出てきて、自分が怒っていたり、怒られていたり、そんな状況ばかりで、眠剤も効かずなかなか眠ることもできず、泣いて泣き疲れて寝るの繰り返しでした。
(隣で元カレは爆睡とシカトを決め込んでいたが)
スペックまとめ
仕事中も副作用である眠気やだるさとの闘い、また頻尿が多発。
常に緊張や不安を抱えながら仕事してました。(後々慣れたけど)
もしそこでしっかり療養できていれば、環境を変えていたら、再発することはなかったかもしれないし、うつ状態が潜伏し、それを自分の性格のせいだと責めたり悩んだりすることもなかったかもしれない。
まあ、たらればの話になってしまいますが。
再発後落ち着いたと思いきや、パワハラやモラハラ等で人間関係に悩んでしまい、うつ状態が酷く、昨年9月段階では「うつ状態で就労困難」と診断をされていました。
その後は「適応障害」と一度言われましたが、現在は「気分変調症」と診断されました。
もしかしたら潜伏し続けていたのかもしれない(実際目をそらしたりしていたからね)。
でも仕事も楽しくなってきて、責任ある立場に置いてもらえて、やり甲斐を持ちながら、自分なりにうまく付き合ってこれてたのかもしれない。
もしかしたら、 治ったと思った病気が、とあるきっかけでうつ状態に陥ったのかもしれない。
今の先生曰く、まだ何とも言えないけれど、後者なのかなって感じでした。
「気分変調症」と言われて
初めに気分変調症と聞いたときは、その病気に対して知識不足だったこともあり、「え・・・」ってなりました。
で!す!が!!!!!!!!!
よくよく調べてみると、とても恐ろしく(私はそう感じてしまった)、れっきとした病気であることがわかりました。
ただこれ、「その人の性格の問題」だと周りや自分自身でさえ、誤解されやすい病気です。
そうじゃなかったみたい。
もし同じように悩んでいる人がいたら、安心してください。全てがあなたのせいではない。
というわけで、自分へも含めて、私なりに調べてみた結果を述べていこうと思います。
気分変調症と診断されて感じたこと(ネーミングって大事)
正直、ショックでした。
上にも書いた通り、この病気に関して知識がほぼ無く、「え、なんか、気分によって変動が大きいものなのかな?」と、気分性によって強いものだと感じました。
とある事情で、一緒に付き添ってくれていた方も「気分変調症って、自分よくわからないけれど、本当にネーミング悪いですね。なんか印象悪いですね。」とおっしゃっていて、本当にその通りだなと。
うつ病も気分障害の一つと言われていますからね、「気分」ってワードがなあ・・・。
以前にこちらでも話しましたが
危険ドラッグって名称が変わって、それを最初聞いたとき、「危険ドラッグてwまんまやんwww」ってなってたけど、今考えるとわかりやすいな・・・って感じます。
極端な話、子どもでもわかりやすいですよね。
認知度が低い=名称が難しい、パッとイメージできない。
それだったら、もっと症状がイメージしやすく、わかりやすい名称に変えて欲しいですね。
誰でもわかりやすいネーミングだったらさ、健常者から見ても受け入れやすいと思うんだ。
うーーーーん難しい。
だけどやっぱり、私的には疾患者限定の方が
後々は楽になるんじゃないかなって思う。
堂々と生きやすくなるんじゃないかなって思う。
その病気になってしまったことは事実なんだし。
好きで精神病むわけじゃないしね。
私は「開き直っている&キレ&目に留まりやすい&わかりやすい」というような理由で、このブログ名・H.Nにしています。
「ガチメンヘラのクソニートだよ☆」と、堂々とするようになったら、友達も受け入れてくれるようになりました。
健常者である友人たちも、こっちが開き直ってあっけらかんとしているからか、変に気負わなくていいというか、良い塩梅で対応してくれます。
私も別に気にならなくなったなあ。
— へら子@はてなブログ (@hnt_anpi) 2018年6月15日
逆にカミングアウトしたことで変わらず接してくれる人も増えたし、ほんと回数重ねるごとに、割り切れて受け入れやすくなった。
「クソニートだよ!」って割り切って堂々と言えば、相手も「そんな時期も必要だよね」って、重いことも良い意味で軽くなる。 https://t.co/6ElpaZKzvG
何が言いたいかって、名前変えてください、行政よ・・・。
誤解を招きやすい、本来の症状がイメージしずらい、等の理由で、変更キボンヌ。
気分変調症とは?
さて、上記で「気分変調症」って「気分によって症状が変わるの?」と本人すら思ってしまい、自分の症状くらい理解しておきたいので、調べてみました。
ICD10にも載っている、れっきとした精神疾患のひとつです。
ちなみにICD10とは、WHOが作成した国際診断基準のこと。
「疾病及び関連保健問題の国際統計分類:International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems(以下「ICD」と略)」とは、異なる国や地域から、異なる時点で集計された死亡や疾病のデータの体系的な記録、分析、解釈及び比較を行うため、世界保健機関憲章に基づき、世界保健機関(WHO)が作成した分類である。
簡単に言うと、「長期(最短2年)にわたり、軽度のうつ状態が持続する」というような単極性障害の一つ。※うちの先生曰く、「ん~期間は人による!」と大雑把な回答を頂きましたw
過去2年間の間、下記の症状の少なくとも2つを抱えていなかった期間が2ヶ月以下の場合、人は気分変調症があると言われています:食欲不振、不眠症、過眠症、体力の欠如、疲労の欠如、自尊心の低下、決断力の低下、絶望感の増加。
私も最初は、どれも欠落、低下、支障が出ていました。
ほぼ1日中持続する抑うつ気分が長期間続く慢性疾患です。この病気の特徴は、社会や家庭への不適応感や罪責感、さまざまな刺激への過敏性、人や社会への怒り、社会からのひきこもり、興味の喪失、疲れやすさや活力の減退、生産性の欠如です
うつ病と何が違うの?
うつ病(大うつ病性障害 major depressive disorder)とは極めてよく似た病気ですが、「常時落ち込んでいる」という訴えや症状、より軽症で、より長い経過をたどる点で、うつ病と区別することができます。また、最初うつ病として病院で取り扱われる場合も意外に多く、その経過が長く、軽症であるために、通院中に診断名が、うつ病から気分変調症に切り替えられることもしばしばです。
鬱がうつ病患者に比べ、軽症ながらも持続性が高い、長いといったところでしょうか。
たしかに軽傷だった、僕の抑うつは十分社会生活を送れる程度のものだったし、常時落ち込んでいるか?と言われると今でも疑問に残る。
ネットを漁ってみつけた言葉、「気分変調症」考察 - 気分変調性障害と、共に
こちらは気分変調症について書いているブロガー・さんたろうさんのを引用させて頂きましたが、本当にその通りなのである。
私の場合は家事をしたり、外に出ることが出来るようになったり、常時落ち込んでいるわけでもなく、生活を送れるようにはなっている。
だから障害者手帳も医師から断られた(笑)
もちろん人間誰しもが、落ち込んだり、元気になったりします。
アップダウンが少し激しかったり、極端だったり、でも時には緩やかだったり、それがレベルアップした、私はそんな感じでした。
どちらかというと、やはり「うつ状態」の方が多かったです。お薬もそちらがメインのものを処方されています。
また睡眠障害も併発しているので(これは休職前からしばらく続いていました)、睡眠導入剤は現在5錠ほどに増えました。
睡眠の質が良くない、そして短時間なので、とりあえず睡眠のリズム整えるために、寝る前用の薬が5錠にレベルアップ_:(´ཀ`」 ∠):
— へら子@はてなブログ (@hnt_anpi) 2018年6月14日
トラゾドン50mg
エビリファイ1mg
ベルソムラ20mg
ルネスタ3mg←増!
リボトリール1mg←New!
半減期27時間…だと?
_| ̄|○ pic.twitter.com/iOhFqYfB7s
その中にはうつ病の治療に使われるお薬の副作用(眠気)を利用したものもあります。
私は当初、うつ状態が酷かったため、うつ病診断がされていましたが、経過をたどるうちに、現在は「うつ状態」「気分変調症」と診断されています。
「気分変調症」は他の疾患と併発しやすい
勿論、人や環境、状況にもよります。
ただ、何かをきっかけに症状が悪化するかもしれないし、減薬したり回復したりできるかもしれない、グレーゾーンな疾患だなというのが、印象です。
こんな感じで、低いハードルを飛び続けてみた結果、飛べるハードルが増えたのも事実ですしね。
どういう人がなりやすいの?
①自尊心の低下や性格形成との関連
精神分析理論によれば、人格や自我発達の結果としてこの疾患が発症すると考えられています。過度な規則正しさ、罪責感、他者への気遣い、低い自尊心、快楽消失、内省好きなどの性格形成との関連が指摘されています。 認知療法理論では、現実と理想の落差が自尊心を傷つけ無力感につながると仮定しています
私はどんどん自尊心をえぐられました。
自分に自信が持てないから始まり、それ以上に自分のことが大嫌いになる。自分の人格を自分で否定してしまう。
初めての発症時も、再発時もそうなり始めてからが、うつの始まりでした。
人より落ち込みやすく、物心ついたころから自分のことを好きになれない。
自分に自信がなく、何かをしてもうまくいくとは思えない。
このようなマイナス思考は性格や考え方によるものだとされることが多く、あまり深くは考えられないものです。
自分を好きになるってちょっと難しいけど、嫌いになるって結構簡単なんですよね。
そうなりたくない自分との葛藤でした。
軽度の抑うつ症状を、幼少期から10年以上抱えていたというケースもあります。気分変調性障害は長い間性格の問題として扱われ、精神疾患として治療をされないこともありました。
でも今はこうやって、きちんと精神疾患として扱われるようになってくれました。きっとおかげで少しでも気が晴れた、楽になった人がいると思うんだ。
②自分の性格の問題だと思い込んで見誤ってしまう
「性格の問題なのかな・・」と悩んでしまう人が多い、この病気。
しかし、こうしたマイナス思考は、実は性格や考え方だけの問題ではありません。
気分変調性障害という精神疾患によって引き起こされている場合があり、きちんと治療を行えば改善できるものもあるのです。
割り切りましょう。すべてがあなたのせいでは無い。と、私は思う。
「気分変調症」という名前を聞いて、家族は「わがままな甘えだな」と言った。「持続性抑うつ障害」と言ったら「鬱?お前みたいなのが鬱なわけあるか。鬱ならとっくに自殺してる」と言った。
— 紗綾 (@Ns2xh) April 9, 2018
家族の理解を得られないのは辛い。
鬱=自殺ではないし、わがままな甘えではない。
家族や他者から、理解を得にくい病気なのかもしれない。
私もきっと「あいつ、うつとか言ってるくせに、動けてるし出かけらるし、楽しそうにしてるし、ただの甘えなんじゃない?」と思っている人も少なからずいるだろう。
仕事中も「気のせいだよ」「気にしすぎだよ」そう言われることが多く、「私の気にしすぎな性格のせいなのかな」と、明らかにおかしなことでも、そう思い込むようになりました。
でも、そう言われるたびに、少しずつ心が傷を負っていたんだと思う。
そして「自分の気にしすぎなのかな」「性格のせいなのかな」と見て見ぬふりをしてきた。
その結果、心も体も壊れてしまった。
まとめ
私は自分を嫌いになってしまうこと、自分自身を否定してしまうこと、自分の好きなところを否定されてしまうこと、そんな環境下にいると、鬱状態になりやすく、それが慢性的になった結果が気分変調症なのかなと、今の段階ではそう考えています。
極端な話、鬱慣れしすぎてしまったのかと。
「あ、これ鬱っぽいぞ」「過呼吸の前兆じゃないか?」と、いつも回避してきたけれど、それに慣れすぎて、挙句の果てにはダムが決壊してしまった。
それは慣れとかじゃなくて、蓄積だったのかもしれない。
だから、まずは
- 自分を認めてあげること
- 弱さを認めてあげること
- 無理して強がらないこと
- 自分を嫌わないこと
- 出来ることを少しずつ
- あとは自由時間!という区切りをつける
を今のところ気にするようにしています。
最後の自由時間も、さんたろうさん(富士さんたろう@気分変調症 (@upnsy1984) | Twitter)からアドバイスを頂いてから、すごく楽に時間を使えるようになりました。
実は気分変調症になってから、1番に見たブログです。とても参考にさせて頂いております。
また、元うつ病患者の彼氏による、自宅カウンセリング(認知療法)のおかげもあって、やっと少しずつ、自分自身というものを確立出来てきたように思います。
こうやっていろんな人に助けられながら、身にまとっていた「負」という感情から少しずつ抜け出せているのかなあ。
そうすることで、すごく人生楽になってきた。
急に自分のレベル以上のハードルを飛ぼうとしたって、飛べるかわからない。徐々に慣らしていくことで、思った以上のハードルが飛べるかもしれない。
ゲームだって、経験値ためないとレベルアップできないし、覚えられる攻撃も違ってくる。
(中略)
気持ちが楽になることで、心に多少の余裕もできたように思うし、人の目を気にしすぎていた、意識しすぎていた私にとっては、良い意味で他者への関心が薄れて、ちょうど良くなった。
そんな気がする。
ミッションクリアするために、低いハードルを飛び続けてみた話 - メンヘラで何が悪い
ちょっとずつ、少しずつ、やれることも増やしつつ、まずは自分のことを好きになっていこうと思っています。
たまには褒めてあげたりしてね。
たまにはご褒美に、自分頑張ったなら、自分に「頑張ったね」って言っていいと思うんだ。
「どうしたwすげーじゃんw頑張ったじゃんwいえーい!」って感じで、たまにはいえーい!したっていいじゃないか。
色々試して、うまく付き合って、向き合っていこうと思います。
メンヘラ子でした。
以下リンク集と、関連記事です。
良かったらどうぞ。
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